７章軸のねじり
　（用語編２）
極断面係数Zp：
Zp=Ip/(d/2)、ｄは軸径（軸の直径）
中実丸軸の最大せん断応力τ1：
τ1=T/Zp=16T/πd^3
中空丸軸の最大せん断応力τ1：
τ1=T/Zp=16Td2/π(d2^4−d1^4)、d2、d1は中空軸の外径、内径
伝動軸：
回転によって動力を伝達する軸
動力：
伝動軸が伝達する仕事率H[単位はワットW=J/s、１秒間あたりの仕事、ジュールJ=Nm]
動力HとトルクTの関係：H=2πnT=Tω、ｎは１秒間あたりの軸の回転数、ωは角速度
コイルばね：
素線を円筒状に巻いたばね。ばねは９章で述べるひずみエネルギーを吸収しやすい形に作られた機械部品であり、衝撃吸収などとして用いられる。他に板ばね、トーションバーなどがある。
密巻きコイルばね：
素線を密に巻いたばねであり、素線の傾きがばねの軸線にほぼ直角に近いばねであり、素線の大部分はねじり変形であり、曲げ変形は無視してよい。軸のねじり問題として解析できる。
粗巻きコイルばね：
素線を荒く巻いたばねであり、素線はねじり変形と曲げ変形を同じ程度に受ける。
丸軸以外の断面形状棒のねじり：
応力、ねじれ角ともに単純な式で求めることは出来ない。
長方形断面軸のねじり：
最大のねじり応力（せん断応力）は軸横断面の長辺の中央で生ずる。断面の頂点でのせん断応力は零となる。長方形断面棒のねじり応力は横断面の中心（重心）からの距離に比例しては変化しない。
楕円形断面軸のねじり：
楕円の短軸表面で最大ねじり応力を生じる。
薄肉閉じ断面棒：
ロの字型など、断面の内側に空間を有する、中空の薄肉断面形状の棒
薄肉開き断面棒：
L型、H型など、断面の内側に空間を有しない、薄肉断面形状の棒

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